本当のプロはもう始めている
昔のプロ野球選手はみんな40代後半まで現役を勤めていたのに、昨今の選手たちの寿命は30代、早い選手は20代で現役生活を終わらせてしまう。
日本人の体格はどんどん大きくなり、運動能力も大幅に伸びてきている。
しかし、一方ではスポーツ選手としての肉体管理に関する考え方や指導方法の間違いで、せっかくの才能を無駄にしてしまっているのだ。
勝つ為には、・・世界に挑む為にはと、皆躍起になって筋力を付けるのだが、実際に、世界で活躍している日本人たちを思い出してみて欲しい。
メジャーリーグで毎年200本安打を打っているイチローは筋力トレーングよりも、むしろ柔軟体操に重点を置いている。試合前からたっぷりと時間をかけて体を温め、しっかりとストレッチを行い、打席に入る前にもまた念入りに体の各箇所の筋を伸ばしている。
イチローはメジャーリーグの選手たちの中でずば抜けてスリムで軽い。
動きは実にしなやかで、走る姿はまるでチーターのようだ。
打撃だけではなく、守備にも定評があり、彼を一躍有名にしたレーザービームは、ライトの守備位置から正確にサードの選手のグラブに突き刺さる。
その一直線に飛んでくるボールを放つイチローの投球フォームはというと、実にゆったりと大きく、竹のように柔らかく湾曲した上体から伸びる腕は、さらに鞭のようにしなっている。
そして、イチローが優れたスポーツ選手である事の証明は、何より休まない事だ。
イチローは10年もの間メジャーで活躍し続けている。
日本のプロ野球選手よりも大きなメジャーリーガーを相手に戦っているにも関わらず、怪我など殆どしない。
柔軟であるがゆえに、ちょっとやそっとのクロスプレーでもダメージを受けずに済んでいるのだ。